top middle bottom menu

診療看護師の取得条件と研修例

これからの医療を支えるキーパーソン

取得条件と研修例

取得条件と研修例

資格を取得して研修に参加するまで

まずは5年以上の実務経験が求められます。この条件を満たした上で、指定された大学院で学ぶことになります。大学院は全国に7校あり、2年間修士課程で学びながら必要な知識や技術を身に付けます。大学院を卒業すると同時に日本NP大学院協議会の認定試験を受験し、合格することで資格を取得できます。医療機関に戻った後は、診療看護師としての実践スキルを身に付けるために卒後研修に参加します。ほとんどの医療機関では、あらかじめどのような診療看護師になりたいのかをヒアリングした上で、その内容に沿った卒後研修を行います。以下に、「周術期の診療看護師を目指す場合」の研修例を紹介します。

「総合内科」

まずは総合内科で基本的な診療を学びます。数名の患者を担当し、医師の指導の下で治療計画や病状説明、診療記録などを行います。初期研修医と同様の内容で、学会形式で症例のプレゼンテーションをする機会もあるでしょう。主要な疾患について学び、身体診察や問診などの基本的な診療スキルを身に付けます。また、看護師をはじめとした他職種と連携し、チーム医療の大切さを学びます。同時に、感染症管理や臨床推論の知識も学んでいきます。

「麻酔科」

次に麻酔科に移ります。麻酔科医師と協働で手術における導入から離脱までの一連の流れを実践します。安定した麻酔維持や薬剤選択の方法、全身管理について学べます。医師の術前管理の様子を見学することで、手術に臨むまでの準備の流れも学べるでしょう。術後回診にも同行し、疼痛管理や合併症の有無のモニターをします。

「集中治療室」

麻酔科を経験した後は集中治療室で学びます。ICUやECUの患者を担当し、他職種と連携しながら日々の病状を把握し、医師の治療方針に沿った診療のサポートを行います。急性期医療における集中治療を担当することになるため、人工呼吸器の離脱のサポートや薬剤の投与に携わります。また、術後の栄養状態の評価やリハビリの進行状況観察などの対応も行います。

「外科」

その後は外科に移ります。ここでは周術期に関わる基本的な知識を学びます。術後管理を適切に行うためには、術中の状況を目の前で学ぶ必要があります。また、術後のドレーン抜去や褥瘡管理なども学べます。

「ER」

最後にERで救急疾患への対応を学びます。救急医の指示の下、問診や身体診療を行いながら救急疾患への初期対応を身に付けます。ERに訪れる人々は大きな不安を抱えているので、診療の進捗状況を確認するだけでなく、患者や家族に対するケアも求められるでしょう。その際は病状を分かりやすく説明し、納得してもらえるように配慮します。

診療看護師を目指すなら!