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診療看護師の待遇

これからの医療を支えるキーパーソン

待遇や今後の可能性

待遇や今後の可能性

今のうちから知っておこう

看護師関連の資格は多岐に渡ります。その中でも近年注目されているのが診療看護師です。制度の内容を整えている最中で、国や日本看護協会などが中心に動いており、現段階で資格の取得方法を知っている人はそこまで多くないでしょう。今後、医療現場で重要な役割を担うことになる診療看護師について、今のうちから理解しておきましょう。

資格を取得する方法

診療看護師は国家資格ではありません。日本NP教育大学院協議会が認定している診療看護師と日本看護系大学協議会が認定しているJANPU-NPの2つの呼称があります。診療看護師になるには、まず看護師として5年以上の実務経験が必要です。その上で、指定された大学院で2年間、実践を交えながら知識と技術を学びます。なお、大学院修士課程は「プライマリ・ケア」「クリティカル」の2つに区分され、その中から専攻します。大学院で学んだ後は認定試験を受験し、合格することで資格を取得できます。
その後も、5年ごとに更新が必要です。更新の際には「臨地実践2000時間以上」「診療看護師としての教育や研究活動の実績」「社会活動の実績」といった基準を満たしていなければなりません。日本NP教育大学院協議会が実施している認定試験では、2020年までの時点で500名弱の合格者を輩出しています。

給与や待遇

給与や待遇は医療機関によって異なります。多くの医療機関では、一般的な看護師の基本給に数万円プラスされて手当が支給されるケースが多いようです。また、資格取得後に所属するチームによっても待遇が変わってきます。例えば、医師と同じ部署である「診療部」に配置された場合、一般的な看護師とは異なる待遇になるでしょう。研修医や医師と協働して患者のケアを行います。カンファレンスへの参加や回診をする機会もあるでしょう。その場合は特別手当が支給されることもあります。

今後について

診療看護師の活躍の場は救命救急や急性期病院だけではありません。在宅や各種施設でも需要が高まっています。診療所や訪問看護ステーションなど、地域医療を支える医療機関で働く看護師にとっても有用な資格であることが分かります。
今後、制度の内容はさらに整備され、診療看護師の数は増えていくことが予想されます。診療の際に患者とより深く関わりたい、臨床経験を積んでキャリアアップしたいといった目標を持つ看護師はぜひ資格の取得を目指しましょう。社会の高齢化が進み、療養医療の需要も高まっています。診療看護師は地域包括ケアを支える重要な役割を担う存在であり、今後も活躍の場は増えていくでしょう。

診療看護師を目指すなら!