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診療看護師と特定看護師の違い

これからの医療を支えるキーパーソン

特定看護師との違い

特定看護師との違い

「特定看護師」とは

診療看護師と混同しがちなのが特定看護師です。しかし、法律上では特定看護師という資格は存在しません。2011年に提出されたチーム医療に関する検討会報告書において特定看護師に関する提案がされ、その後に創立された「特定行為に係る看護師の研修制度」はあくまで研修制度であり、資格ではありません。便宜上、この研修制度を受けた看護師のことを「特定看護師」と呼んでいます。
一方、診療看護師は2008年の養成教育開始直後から日本NP教育大学院協議会が「NP(Nurse Practitioner)」の名称を用いるようになりました。しかし、この名称では国民の理解と普及が進まないため、日本語名称として「診療看護師」を用いるようになったのがきっかけです。

アメリカにおけるNPとの違い

アメリカでは以前から医師の指示を受けずに一定の治療行為ができるNP資格が存在します。しかし、日本の法律においては看護師が医療行為を独自の判断で行うことは禁止されています。診断や処方を行うこともできないため、アメリカのNP資格に相当する資格は現在の日本にはありません。日本における診療看護師(NP)はあくまで医師の指示に基づき特定の診療行為を実施するものです。そこで2020年に、日本看護系大学協議会・日本NP教育大学院協議会・日本看護協会の三団体で協議を行い、制度創設に向けて協働していくことを決定しました。今後も公的資格制度の創設に向けて協議をしていく予定です。
現在は、5年以上の実務経験があり、大学院で2年以上の教育を受け、医師と共同して作成した計画書の範囲内で診断・治療を提案できる人材を診療看護師と呼んでいます。

それぞれの区別

現在日本NP教育大学院協議会が用いている呼称が「診療看護師」、それ以前の呼称が「NP(Nurse Practitioner)」なので、日本においては「診療看護師=NP」と考えて問題ないでしょう。では、特定看護師との違いは何でしょうか。特定看護師は資格ではなく、研修を修了した看護師に対する呼称です。しかし、研修修了者は診療看護師の受験資格を得られるということもあり、その点が多くの人が診療看護師と特定看護師を混同する要因のようです。
結論としては、診療看護師と特定看護師はそれぞれの呼称を使い始めた団体が異なり、「診療看護師ならば特定看護師である」という関係になります。逆に、「特定看護師ならば診療看護師である」という関係にはならない場合があります。実際には同義語的な使われ方をしている現場もあるので、区別や呼称については自身が所属する団体・機関に応じて使い分けるといいでしょう。

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